税のミニ通信

修繕費と資本的支出

2014/11/1

修繕費と資本的支出


 ~事務室等の蛍光灯を蛍光灯型LED照明に取り替えた場合の取替費用の取扱い~

 今年の日本人のノーベル物理学賞受賞にちなみLED照明関連のテーマを捜してみましたところ、国税庁ホームページの中にありましたので多少手を加えて取り上げてみました。

 【質問要旨】

 当社では、節電対策として自社の事務室等の蛍光灯を蛍光型LED照明に取り替えることを考えていますが、その取替に係る費用については、修繕費として処理して差し支えありませんか。なお、これまで蛍光灯が切れた際の取替費用は消耗品費として処理しています。

 【回答要旨】

 修繕費として処理することが相当です。

(*この事例は規模がある程度大きめの取替で金額がかさむ場合(事例の場合は百十万円)に生じた疑問に答えたものです。通常の小規模な取替費用は、消耗品費として従来どおりの処理で問題ありません)

 なお、修繕費と資本的支出という税法上の判断で、多少疑問をいだく方もあるかもしれませんので、その回答理由の一部を回答文の中から引用いたします。

 (理由)

 蛍光灯を蛍光灯型LED照明に取り替えることで、節電効果や使用可能期間などが向上している事実をもって、その有する固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増しているとして資本的支出に該当するのではないかとも考えられますが、蛍光灯(又は蛍光灯型LED照明)は照明設備(建物附属設備)がその効用を発揮するための一つの部品であり、かつ、その部品の性能が高まったことをもって、建物附属設備として価値が高まったとは言えないと考えられますので、修繕費として処理することが相当です。

 (注)国税庁ホームページの原文では「LED照明」ではなく「LEDランプ」となっております。

 (注)ウキペディアによりますと、LED照明(エルイーディーしょうめい)・英語:LEDlampと記載されております。

 【関係法令通達】

 法人税法施行令第132条(資本的支出)

 法人税基本通達

7ー8ー1(資本的支出の例示)

7ー8ー2(修繕費に含まれる費用)

 ノーベル賞の授賞発表会場での委員会の方々のパフォーマンスや授賞理由等はいまでも記憶に残っています。

発表会場で、LED照明の電気スタンドを点灯し、「二十世紀は白熱球が照らしたが、二十一世紀はLEDによって照らされる時代になるだろう」というコメントが添えられておりました。


                   【東北税理士会いわき支部 税理士 畠山 稔】